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執筆者の写真tenchijin | 天地人

個展「存在」

まだまだ自分自身が夢の中にいるようでまだその余韻に浸っているのですが、先に進まないといけないので。


5月23日から26日まで、TokyoPortraitAward2023グランプリの副賞として、東京早稲田にあるユカイハンズギャラリーで行われた私天地人の自身初となる個展が無事終了いたしました。


ホントにありがとうございました。


TPA主催のコバヤシモトユキさん

ギャラリーをお貸しいただいた青山裕企さん

スタッフの皆さん

展示においてはサポートをいただいた山中夏歩さん、

準備に関わっていただいた松金さん、さとっぺさん、


それ以外にもホントいろいろな場面で支援をいただいたり、励ましをいただいたり。


みなさんのやさしさを感じることができました。

ありがとうございました。



今回は展示に「存在」という名前を付けました。

どのようなテーマにして展示をしようかずっと考えていて、かなり苦しかったのですが、技巧を凝らして格好を付けたような写真より、また装飾を華美にして主張を強くするような展示より今まで自分が撮ってきたものを見せればいいじゃないか、と考えました。それが「存在」というテーマだったのです。

これは一貫して私のポートレート撮影の礎になるものであり、そのような写真を目指しているので、昨日や今日考えて付けたものではありません。


私は哲学的な組写真のように読み取りを観覧者に求めるような作品作りはあまり好みじゃないし、いやそのような実力もないので、写真本来の一枚写真でテーマに迫ろうと思いました。見ていただいた方はおわかりと思いますが、展示作品のほとんどがモデルが正面を直視しています。たぶんこういうのを個展で展示するのは珍しいと思います。でもあえてやってみたかったんです。だからこそ「存在」に迫れると思ったんです。


題についてはこれくらいに。



今回の全展示作品のモデルは「青沼まな」さんです。いろいろなモデルさんを入れてもいいよ、所属していたフォトパートナーのモデルさんも何人か入れてもいいんじゃないか、というのも最初あったんですけど、今回の受賞は間違いなくまなさんの被写体力によるものなので、すべてまなさんの写真でいこうと考えました。


私自身どこかで述べたように写真撮影の知識も技術もおそらくみなさんがビックリするくらいありません。シャッターを押すくらいしか能がないんです。後ほど<解説>で写真について述べますが、まなさんの表情表現はドキリとするくらいです。

僕はリスペクトしているモデルさん被写体さんは「表現者」と呼んでいます。もちろんカメラマン、フォトグラファーも「表現者」です。綺麗とか可愛いとか美しいモデルさんはいっぱいいます。でも「表現者」っていうモデルさんはすごいですよね。まなさんにはぜひ「表現者」であってほしいな。



最後に

残っていた方々に二人で挨拶を述べさせていただきました。そのなかで、まなちゃんの溢れてくる涙を見たときになんか熱いものが感じられて。このために今回の個展をやったのかな、写真をやってきたのかな、と思うとほんと感無量になりました。個展でこんな思いになれるならまた写真を頑張りたいな、やっていきたいなと思える瞬間でした。


まなちゃんありがとう・・・


・・・・





「君と詣で」

model 青沼まな

date 2022.12

location 浅草


CAPA2023.4マッケンラブフォト賞(1位)

TokyoPoatraitAwardグランプリ・ゴールドフレーム受賞作品

ハービー山口賞


Nikon D6, Nikon AF-S85mm f/1.4G, Nikon CP-L, Nikon ND8

SS1/4000, f/1.4, ISO100,マルチパターン測光, Adobe Lightloom CC


<解説>

コロナ禍の暗い世相の中でも人は力強く生きている。

そういう姿を写真で表現したいと思った。

年末の浅草寺はいつも人でごった返しているイメージがあるが、コロナ禍で例年より少ない人出なのだろうか。

線香に舫っていながら美しい太陽の光の指す場所を見つけ、そこにモデルに立ってもらうようお願いした。ふと煙が切れそこに見た彼女の微笑みはとても美しかった。彼女は人に訴える力をもつ「表現者」なのだ。


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