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クロス展 2025

  • 執筆者の写真: tenchijin | 天地人
    tenchijin | 天地人
  • 11月12日
  • 読了時間: 3分

更新日:11月18日

10.20~四谷ランプギャラリーにて第5回になるPasyaStyle主催のクロス展が開催され3年ぶりに参加してみました。

といってもめったにUPしないインスタに、それもたまたまひとつだけちょっとだけのタグ付けただけなのに。

これまであまりいい気持ちがしてなかったので出場するのもためらわれたのですが、まあまあな気持ちで参加することに。

こういう写真展はそれぞれのペアに意気込みや熱量があって、それが観覧者に伝わって盛り上がる展示になります。その点自分には妙に冷めたところがあり、ちょっと生意気ですが、俯瞰して会場を見れたのでとてもよく勉強になりました。(在廊自体も激少でしたが)

最近のポートレートの写真展(といってもアマチュアの写真展なんですが)は写真そのものを見せるより、その写真を含めて装飾やテーマなどを作って工夫して見せる傾向が強くなっています。こちらの写真展もまさにその通りで、よく言えば創造性を追い込んで工夫している展示になるし、逆に言えば写真以外で勝負しているので写真そのものの主題性が弱いということになります。この写真展にはアワードもありますが、もし装飾を除いた展示だったら、審査がプロだったら、そうしたらもちろん違った結果になったとは思っています。

そもそもこういう写真展で(正確に言うと写真展ではなくて作品展というのが正しいかもしれません)アワードは必要あるのか?ということにもなるかと思いますが、そうするとロビー活動も減るので盛り上がりも下がっちゃうかもしれませんね。とあるグランプリを取ったカメラマンさんとも話したのですが、観覧者投票が大きいのでロビー活動でほとんどが決まるようになってさみしい、というお話をなさっていましたが、これが必然なのかもしれません。

ネガティブなことはこの辺にして、自分の作品について感想を含めて所見を。


モデルの山中夏歩さんとは一年間を通して撮影をしました。

廻った四季を撮影することを通して、季節があるっていいなあ、そういう場所で撮れるっていいなあ、と改めて思うことができました。普段自分が住んでいるところを離れて違う風土で写真を撮る。身近なものを撮るのも楽しいけど、少し違ったものを撮る。そういう体験も楽しいものです。

今回の展示はその廻った四季の中でも「冬景」を選んでみました。雪国に生活しているのだけれど雪国もいろいろあって、その中でも一度風景写真を撮りに行って、ポートレートでも撮ってみたいと思っていた場所だったので、念願が叶ったわけです。静かな山奥でしとしとと雪が降る(しとしとという表現は実際にその場にいないとわからない)なかで、その存在が明確になるような写真を撮る。そのような撮影体験は、長い時間をかけてその場所に行き、イメージに合わせた撮影を行う努力や苦労によって深まるものと思っています。まさしくカメラマンとモデルの思いが「クロス」するような撮影体験だったと思っています。


繰り返しになるかもしれませんが、僕はあくまで「写真」展に参加しているつもりなので、華美な修飾や写真以外のものを見せる、もっといえばロビー活動も好きではありません。観覧者には「写真」を見てほしいからです。ポートレート界でそういう写真展ってめっきり少なくなりましたね。とちょっと寂しさを感じる写真展への参加でもありました。

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「冬景」(四季より)

 
 
 

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