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フォトコンテストに応募することについて [ ポートレート ]

執筆者の写真: tenchijin | 天地人tenchijin | 天地人

「フォトコンテストに応募する」ということついて述べたいと思います。


これについてもいろいろな考え方があると思うので、あくまで私自身の考え方だということをお断りしておきます。


自分の写真を「見てもらうもの」として捉えている場合には、自分の写真についての正当な評価が必要と思っています。「見てもらうもの」ではなくて自己内で評価・完結している人には或いはモデルさんと2人だけ又は周囲のみという特別な評価媒体がある場合を除いて客観的な評価が必要になると思っています。

平たく言えば、「いいのが撮れた!」と思っていても必ずしもそれは「いい写真」ではないのかもしれないのです。例えばそれをSNSで流していいねが沢山ついたとしてもそれは相互いいねだったりセンシティブだったり、モデルが有名人だったりして正当な評価なのかもしれませんよね。それだと自分の写真がほんとに「見てもらうもの」としていい写真だったのか、評価ができないんだと思っています。SNSって写真の正当な評価が行えない場面だと思っています。


私は定期的にフォトコンテストに応募して自分の技術やセレクト力などが一定の水準にあるか、外れていないかを確認するための手段としてフォトコンテストという場面をとらえています。選者によっても評価基準が違うのだけど、でもその選者に作品を選んでもらえたとするならば少なくとも一人の有識者の目に留まった、という意味でも自分の作品がずれていないことが確認できます。


フォトコンテストなんて、という意見を持つ方もおられますが、もし創作の時間に時間や余裕があるならぜひ応募すべきです。自分の実力を確認すべき点においても躊躇する必要はないと思っています。よい意味で確実に写真の撮り方や考え方が変わると思います。


よく写真展示を拝見するのですが、フォトコンで入賞するような方とそうでない方ではほんとにはっきりと展示の作品に表れています。そういう眼力を身に付けるためにもフォトコンはいい場面かもしれませんね。


他にもデジタル投稿サイトも最近では増えてきましたがこちらについてはまた別の機会にコメントしたいと思っています。


もう一つ加筆すると。


自分はプリントでの応募以外はあまりしないようにしています。デジタル応募は何かデジタル技術を駆使して「作られた」写真を応募しているという気がしているからです。まあ、悲しいことに、AI画像が飛び交うような世の中なら必然なのかもしれませんね。



 




「瞳をそらさないで」


CAPAポートレートセッション1位掲載作品

個展「存在」展示作品 メインビジュアル


model 青沼まな

location Studio ab.

camera Nikon D6

lens Nikon AF-S 85mm f/1.4G


スタジオabは天窓から自然光のトップライトがさす、とても美しいスタジオだ。時間によって光の角度が変わったり、天候によっては明るさも変わったりするのが常なのだが、このスタジオはいつもいい感じの、私が好みとする光を作ってくれる。

この日は、アッパーぎみにレフ光を当ててみた。

夏の強い日差しをともない、印象的なポートレートとなった。 

 
 
 

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